発達障害に関する言葉2(疾患分類に未登録)

発達障害に関連する疾患名のうち、現在、疾患分類に正式に登録されていないもの。

(国際的な診断マニュアル『DSM-5』『ICD-10』で診断カテゴリーとして確立していない)

また、以下も参照ください。

発達障害に関する 言葉1(疾患名分類)
・参考:発達障害群の図解
発達障害に関する言葉3(類似症状の疾患)
発達障害に関する言葉4(治療法)

知的障害や発達障害などのある者のうち、ごく特定の分野に限って優れた能力を発揮する者の症状を指す。イギリスの医師ジョン・ランドン・ダウンは1887年、膨大な量の書籍を一回読んだだけですべて記憶し、さらにそれをすべて逆から読み上げるという、常軌を逸した記憶力を持った男性を報告した。その天才的な能力を持つにもかかわらず、通常の学習能力は普通である彼を「idiot savant」(賢い白痴【仏語】)と名付けた。ただし、彼が自閉症の診断基準を満たしている記述は論文には存在しない。論文上には「他の学習能力は通常である」と記載があるのみである。後に”idiot”が差別的な意味を持っていることから、「サヴァン症候群」と改められた。

実際にサヴァン症候群と診断されている人は多くない。国際的な診断マニュアル『DSM-5』や『ICD-10』などでは明確な診断カテゴリーとして確立していない。

先天的に平均よりも、顕著に高度な知的能力を持っている人のこと。または、先天的に平均よりも顕著に高度な知的能力を指す。

ある能力に関しては突出しているがその他の能力において谷がある「二重に例外的な」(twice-exceptional)人々のことを指します。2Eの子どもたちは学習障害・広汎性発達障害を併発しているケースが多いです。彼ら2Eの子どもたちはある能力に関しては高いポテンシャルを有しますが、平均的な子どもと比較してマイナスな面が目立つこともあり才能に気づかれずに埋もれてしまうことがあります。