目次
発達障害に関連する言葉を集めてみました。まとめサイトが見つからなかったので、自分なりの解りやすい表現に改変しました。正確には、他の資料を確認下さい。また、診断については、主治医に確認下さい。
また、以下も参照ください。
→ 発達障害群の図解
→ 発達障害に関する 言葉2(疾患分類に未登録)
→ 発達障害に関する 言葉3(類似症状の疾患)
→ 発達障害に関する 言葉4(治療法)
→ 発達障害に関する 言葉5(二次障害系)
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発達障害 (DD:Developmental disability)
- 先天的な脳機能障害の総称。
- 自閉症スペクトラム、アスペルガー症候群、広汎性発達障害、学習障害(LD)、ADHD、その他これに類するものを含む。
- その症状は通常低年齢において発現する。
(「発達障害者支援法」より改変)
(筆者改変)
発達障害(先天的な脳機能障害)の1つ。自閉的な特徴を持つ。知的障害の有無などに関わらず、様々な状態が連続している状態(スペクトラム)と考えられている。DSM-5(アメリカ診断分類:2013年~)において提唱された。
診断基準は「社会的コミュニケーションの障害」と「限定された興味」の2つを満たすこと。典型的には生後2年以内に明らかになる。有病率は0.65〜1%。性差は男児において女児より4倍。約30%は知的障害を、11〜39%はてんかん併発。
旧来使用されていた「自閉症(障害)、アスペルガー症候群、広汎性発達障害、高機能自閉症」などの疾患を包括する(再定義)。ADHD、LDは同列であり、包括しない(併発はありうる)。
(経緯:従来(DSM-4)あった上記の疾患群は、それぞれ独立したものでなく、状態像として連続している一つのもの(スペクトラム)と考えられた。そこで自閉的な特徴のある場合、知的障害の有無などに関わらず、全て自閉症スペクトラム障害とされた。)
社会性やコミュニケーション能力の獲得といった人間の基本的な機能の発達遅滞を特徴とする5つの精神と行動の障害グループ(自閉症(Autism)、アスペルガー症候群(AS, AD)、レット症候群、小児期崩壊性障害 (CDD)、特定不能の広汎性発達障害(PDD-NOS))の総称。特異的発達障害との対義。
現在のICD-10(疾病及び関連保健問題の国際統計分類 第10版:世界保健機関(WHO))、保険病名)における分類上の概念。以前のDSM-4-TR(精神疾患の分類と診断の手引 第4版新訂版:アメリカ精神医学会刊行)で使用されていたが、現在のDSM-5では、PDDは自閉スペクトラム症に再編され、もはやこの概念は用いられていない。
社会性、コミュニケーション、こだわり等の行動面に障害を持つ自閉症のうち、知的な遅れを伴わないもの。自閉症の原因ははっきりは分かっていないが、遺伝子や胎生期に始まるかなり早期の要因により、脳の一部に障害が生じたことが原因と考えられている。即ち、保護者の育て方や愛情不足等が原因ではない。
知的障害を伴わないものの、興味・コミュニケーションについて特異性が認められる、ヒトの発達における障害。オーストリアの小児科医のハンス・アスペルガーにちなんでつけられた。特定の分野への強いこだわりを示し、運動機能の軽度な障害が見られたりすることもある。しかし、古典的自閉症に見られるような知的障害および言語障害はない。発生原因は不明である。効果が示されたと広く支持される治療法はない。放っておくとうつ病や強迫性障害といった二次障害になることがあるとの指摘もある。
従来からの呼称である自閉症、DSM-IVにおける診断名の自閉性障害(Autistic Disorder)は、社会性の障害や他者とのコミュニケーション能力に障害・困難が生じたり、こだわりが強いといった特徴を持ち、多くが精神遅滞を伴う。先天性の要因が大きい。典型的には明白な状態。早期幼児自閉症、小児自閉症、カナー自閉症と呼ばれることもある。DSM-IVでは広汎性発達障害の分類で、単に「自閉症」と称することが多いもので、従来型自閉症とか古典的自閉症と呼ばれる。この分類の中で別の概念を紹介すると、幼少期に発症したものは小児期崩壊性障害とされ、もう少し症状が軽い状態ではアスペルガー症候群が含まれている。
自閉症の基本的特徴は3歳位までに表れる。以下の3つを主な特徴とする行動的症候群である(
対人相互反応の質的な障害、意思伝達の著しい異常またはその発達の障害、活動と興味の範囲の著しい限局性)。
世界保健機関によるICD-10では、広汎性発達障害に位置づけられている。アメリカ精神医学会によるDSM-IVでは同様にPDDに位置づけられていたが、その後のDSM-5では神経発達症候群のひとつで自閉症スペクトラム障害のサブタイプとされる。
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注意欠陥・多動性障害(ADHD:attention deficit/hyperactivity disorder)
- 症状:衝動性・過活動(多動性)・不注意。
- 多動性(過活動)や衝動性、また不注意を症状の特徴とする神経発達症もしくは行動障害である。こうした症状は教室内で最年少だとか、正常な者、他の精神障害、薬物の影響でも一般的であるため、機能障害や苦痛を感じるなど重症で、幼い頃から症状があるなどの鑑別が必要とされる。
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学習障害(LD:Learning Disability)
種類には、読解(ディスレクシア)、数学(ディスカルキュリア)、書き取り(ディスグラフィア)などがある。単一の障害ではなくさまざまな状態が含まれる。
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・サヴァン症候群(savant syndrome)
・ギフテッド(Gifted, Intellectual giftedness)
・2E(twice-exceptional)