ソーシャル・ネットワーク (映画)はアスペルガーなのか?2まとめ


せっかくなので、ソーシャルネットワーク(映画)の主人公はアスペルガーのモデルなのか否かの議論をまとめてみました。

●アスペルガーではない派の意見(自己愛性パーソナリティ障害である
  • 『ソーシャルネットワーク』の主人公マーク・ザッカーバーグは、自己愛性パーソナリティ障害として描写されています。
    アスペルガー症候群(という発達障害の一つ)としての描写は全く無く、一方で、アスペルガーならば絶対にあり得ない描写があります。
  • テンプレ修正提案
    ソーシャルネットワーク / 映画 / 自己愛性人格障害/ 発達障害ではない
  • 巷では、いかに自己愛性パーソナリティ障害のことを間違ってアスペルガー症候群と呼んでいるかが良く解る例
    http://www.sh.rim.or.jp/~misshie/aspe.htm
    口角泡を飛ばして自己愛性パーソナリティ障害の特徴を並べ立てているが、述べている本人はアスペルガー症候群だと勘違いしている。
    「アスペルガー症候群の特徴と簡単な見分け方」で検索して、見事に間違った記述を読むことができる。
  • >>771の検索先ブログだと、
    まあ自己愛性パーソナリティ障害を柱とした記事だが、反社会性パーソナリティ障害や演技性パーソナリティ障害も混ざっている様子。動物を虐待するのは反社会性パーソナリティ障害だな。
    いずれもパーソナリティ障害B群に属し、併発するケースも多い
    パーソナリティ障害B群は、脳に変異が起きている。
    他者をいたぶったり悪口を言ったりすることで脳内麻薬が分泌され、快感が得られる依存症状態の回路が出来上がってしまっている。
    だから脳の障害には違いないが、発達障害とは全く異なる脳障害。
    自己愛性パーソナリティ障害は10人に1人が傾向を持ち(スペクトラム)、100人に1人が障害レベルの深刻さを抱える。自閉スペクトラム症は500人に1人で、アスペルガー症候群は5000人に1人。
    遭遇率は自己愛性パーソナリティ障害の方が、圧倒的に高い。
  • 映画『ソーシャル・ネットワーク』におけるマーク・ザッカーバーグの設定について
  • 自己愛性パーソナリティ障害の演出であって、アスペルガー症候群ではない根拠
    冒頭、彼女(当時)であるエリカに向け、一方的に喋る。自己のことを一方的に話すのは自己愛性パーソナリティ障害の特性。話が一方通行になり、「会話のキャッチボール」にならない。
    アスペルガー症候群だと口数が少ないため、会話がはずまない。

審査が厳しいファイナルクラブへの入会を熱望している旨の言述(エリカに向けた自慢話でもある)
承認欲求が高い自己愛性パーソナリティ障害の特性を示している。アスペルガー症候群は承認欲求が乏しく、他人からの評価に興味が無い。

エリカに振られた腹いせに、ブログにエリカの悪口をでっち上げて載せる
自己愛性パーソナリティ障害の最大の特性である「他人を扱き下ろす」行為。
アスペルガー症候群だと嘘をつけず、悪口を言わない。

出資を募るためエドワルドと共にニューヨークの企業を訪れた際、
エドワルドが企業重役と対話する傍らで、マークは喉を鳴らすという不真面目な行動をとる
他者を馬鹿にして見下す態度を取るのも自己愛性パーソナリティ障害の特性
アスペルガー症候群だと面白味が無いほど真面目

  • パーソナリティ障害B群全般の演出であって、アスペルガー症候群ではない根拠
    (自己愛性パーソナリティ障害はパーソナリティ障害B群に属する)

即興で大学寮の情報を盗んで女子学生の比較サイトを作り、大学のサーバーをパンクさせた行為が規則違反なため、審問を受けたが、セキュリティの脆弱性を教えてやったと開き直る。
自分勝手なマイルールを適用して自己正当化を図るのはパーソナリティ障害B群の特性
アスペルガー症候群は法律や条例、校則や社則に厳格で、融通が利かないほど規則を守る。

ディヴィヤやウィンクルボス兄弟といったアイデア提供者や、
序盤からの共同開発者であるエドワルドさえも踏みにじり、自己の利益のために利用する
他者に共感することなく、蹴落とすことに痛痒を感じないのはパーソナリティ障害B群の特性
アスペルガー症候群は他者を利用する発想ができない

  • アスペルガー症候群ではない根拠

バーやナイトクラブで打ち合わせをする。
アスペルガー症候群はガヤガヤと騒音に満ちている場所では
相手の音声を聴き取ることができず、会話が不可能。

  • 以下は自分の考察

スティーヴ・ジョブスは生前、自己愛性パーソナリティ障害と診断されたことをカミングアウトしていた。確かにアップル社従業員に対するジョブスの仕打ちの逸話は、自己愛性パーソナリティ障害を裏付けるに足る。映画「ソーシャル・ネットワーク」製作サイドは、業界の立ち位置的にザッカーバーグとジョブスは極めて近いと見て、作中のザッカーバーグに自己愛性パーソナリティ障害の色付けをしたと考えられる。

ところが日本では、自己愛性パーソナリティ障害のことをアスペルガー症候群と呼ぶ誤用が横行している。そんな誤用をしている視聴者が「ソーシャル・ネットワーク」を観て、ザッカーバーグがアスペルガー症候群として描かれていると発信したことで、間違った見解が広まったのだろう。

  • >それに至った経緯の中に自閉スペクトラム系が関与しているのではないかと思います。
    >パーソナテリティの症状と思われている中に、ASD的な症状が紛れているのではないかな?
    全く関係ありません。
    ASDはそもそも、脳内麻薬物質の分泌が極端に不足している障害であって、パーソナリティ障害B群とは発症機序が完全に逆なのです
    パーソナリティ障害B群は激しい感情を持ち、なおかつ感情の動きが健常とは異なる(認知の歪み)上に、感情の制御がままならない障害ですが、逆にASDは感情が乏しい障害。
    なぜなら感情を司る物質が不足しているから。
    社会的に迷惑な存在であるB群とは異なり、社会にあまり関わりたくなさそうなA群の中にはASDとよく似た障害があります。スキゾイドパーソナリティ障害のことです。
    スキゾイドとASDを間違えるならまだ解りますが、自己愛とASDが間違えられているのは理由がよくわかりません。自己愛とASDでは似ても似つかない、むしろ真逆な存在だからです。
  • 映画製作サイドが登場キャラをアスペルガー症候群として設定するなら、聴覚の問題を忘れずに演出し、観客にアスペルガー症候群だと判るようにするだろ
    他にも、海洋天堂やグッド・ドクターのように自閉症特有の常同行動を演技させる訳でもなく、結局はアスペルガー症候群と見做せる演出が何一つ無い。
  • >>785で聴覚過敏に関する事例が採り上げられたのは、
    アスペルガー症候群当事者が生活上で最も支障を来たしているのが、聴覚の問題だという事実を知っているからだと思うよ。アスペルガー症候群を描くなら絶対に欠かせない要素であって、『とてもうるさくて~』でも一応描写が入っている。
●アスペルガーであろう派の意見(パーソナリティ障害など合併)
  • ソーシャルネットワークは発達じゃないの?
    ↓ここで見たんだけど・・・
    https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1069196740
  • wikiが間違ってるのですか?
    wikiはかなり信頼性が高いと思ってるもんで。
  • 「パーソナリティ」は根本に「なんらかの発達系の基礎」があってそれが「悪い方にねじ曲がった挙句の果て」なんだと思ってる。
    「なんの原因もストレスもないのにパーソナリティになろうかいやない」と思ってるわけで
    確かに、「シンプルな発達障害の症状」と「それのねじ曲がった挙句の果ての症状」は、混乱するとおかしなことになろうと思うけど。
  • 古くは「知的障害」の別名が「自閉症」だと思ってました
    その後自閉症の範囲が知的障害のない方に広がったと思ってました
    知的障害は自閉症に包括されてると思ってました
    「発達障害のない知的障害」という分野を知りません
    「ばかにフレンドリーな知的障害の人達」のことでしょうか
    h
    ttps://asdpharm.com/post-1811/
  • >>779
    > パーソナリティ障害B群は、脳に変異が起きている
    > 他者をいたぶったり悪口を言ったりすることで脳内麻薬が分泌され、
    > 快感が得られる依存症状態の回路が出来上がってしまっている
    > だから脳の障害には違いないが、発達障害とは全く異なる脳障害
    ふむふむ、なるほど。
    しかしその「脳内麻薬のおかしな依存症状態」に至った経緯についてなんですが、
    幼児から成人にいたる人生の中で、そのような脳システム障害が後天的に出来上がったのだろうと思いますが、それに至った経緯の中に、自閉スペクトラム系が関与しているのではないかと思います。あるいは家族にそれ系がいたとか。
    何らかの障害が原因でそれに環境によるストレスが掛かり、そのような依存状態が出来上がるんだろうと思います。
  • 他人とのコミュニケーションがうまくいかなければ、お互いにストレスが掛かる。
    ほどほどでそのストレスが解除されればいいが環境によりどんどん圧が掛かった場合マイノリティーは圧が集積する場所になってしまうかもしれない。
    それをなんとか自力で解除しようとした結果、そのようなヘンテコな依存症が沁みついてしまったんではなかろうか。
    だから、パーソナテリティの症状と思われている中に、ASD的な症状が紛れているのではないかな。よりベーシックな症状と、その派生により上に乗っかった症状。
  • でももしかすると、
    ベーシックな症状は先天だから治らないけど、激しい人格障害は後天的だから、やりようによっては治まるんだろうか・・
  • 確かに「ドパミンが出過ぎて激しい感情」の人と「ドパミンが足りなくて乏しい感情」の人は正反対に見えるけど、
    普段ドパミンが枯渇してるからこそ
    「たまたま反応したたった一つの事柄によって分泌されたドパミンに、高感受性に反応し、やがて依存するようになる」という可能性はどうだろうか。
  • 例えばですが、
    便秘と便失禁とイレウスでは
    環境から見た迷惑度は便失禁>イレウス>便秘 だろうけど
    身体としての重症度は、イレウス>便秘>便失禁 だと思うつまり
    「失禁だとて出ないよりはまし」
    本来出るべき便が体内に留まっておれば、やがて重症なイレウスになる。
    つまり
    感情失禁な人格障害は、ウツよりは随分迷惑だけど症状としては軽い 的な。便秘と下痢は正反対に見えるけど
    便秘の人の腸内に細菌が巣くった場合には
    長期間の腸内残留中に悪玉細菌は充分に繁殖し、腸内粘膜を突き破り、体内に侵入するチャンスが多いだろう。
    つまり便秘者は下痢になり易い。
    統合失調症でも陽性症状と陰性症状が交代するらしいじゃないですか。
  • 「ソーシャルネットワーク アスペルガー」で検索すると沢山出てきますよ。

  • 根拠としてはそれだけでは足りない。何故なら音に過敏に反応するタイプのみとは限らないからだ。
    ステレオタイプなアスペルガー症候群の特性について一生懸命勉強していらっしゃるかもしれないが、そういうものの見方では並存する特性は全て分類不可能ということになる。
    スペクトラムという言葉の通り様々な要素が強く出るところも弱く出るところもあり、典型的な要素のみ取り上げて分類したところでそれに一体何の意味があるのだろうか。
    分類はすでに誰かがやっているのだから、その混合タイプである並存 を無理に一つのタイプに振り分けようとするその作業はナンセンス。
  • アスペルガー症候群には聴覚過敏があるってだけでそれがなければアスペルガー症候群ではないなんて素人ちゃん。光や触覚や匂いみたいに他にもバリエーションがあるの。
    それを素人ちゃん観客側がアスペルガーだから聴覚が正常とはけしからん!なんてナンセンス。
  • >ところで、聴覚過敏が無いアスペルガー症候群当事者が実際にいるのか?
    俺が当事者だ。アスペでも聴覚過敏ではなく嗅覚視覚触覚過敏で音には関係ない。